こんにちは、工具おたです。現役の引っ越し作業員として、現場で家具の解体と組み立てをしています。
この記事では、わたしがベッドなどの解体で使っている電動ドライバー用の「ボールポイント六角ビット」と「首振りビットホルダー」を紹介します。どちらも通販で買った安いもので、使い始めて1年ほどになります。
- ベッドの六角ボルトを外すのに時間がかかる
- 狭くてドライバーがまっすぐ入らない
- 通販の安いビットでも現場で使えるの?
- 六角ビットは何mmを買えばいいの?
こんな悩みや疑問がある人の参考になればうれしいです。
この記事の結論
- L字の六角レンチを手で回していたころより、電動+六角ビットで作業がすごく早くなった
- よく使うサイズは4mmと5mm。たまに6mm
- ボールポイントは斜めからでも回せるので、まっすぐ入らない所でもだいぶやりやすい
- 首振りホルダーは狭い所用。力が逃げることもあるので、ダメならネジザウルス
- 通販の安いものでも、1年使ってまだ壊れていない
わたしが使っている2つの道具
| 道具 | どんなもの? | 使う場面 |
|---|---|---|
| ボールポイント六角ビット | 先が丸くなった六角ビット。電動ドライバーに付けて使う | ベッドなどの六角ボルト。まっすぐ入らない所 |
| 首振りビットホルダー | ビットを差し込む延長パーツ。先が首を振るように曲がる | 狭くてドライバーが入らない所(たまに使う) |
わたしはこれを、ふだん使っているマキタのペン型インパクトTD022Dに付けて使っています。TD022Dは差し込み口が6.35mm(1/4インチ)の六角なので、同じ1/4インチ六角軸のビットやホルダーが使えます。
ボールポイント六角ビットのセットは563円で買いました。わたしが買ったものと同じ商品はもう販売されていませんでしたが、通販サイトでは似た商品がいまも数百円〜2,000円ほどで売られています(2026年11月時点)。
L字の六角レンチから変えて、作業がすごく早くなった
これを買う前は、L字の六角レンチを使っていました。六角レンチだと結局手で回すので、ボルトが多いとだいぶ時間がかかります。
電動ドライバーに六角ビットを付けるようになってから、作業がすごく早くなりました。
| L字の六角レンチ | 電動+六角ビット | |
|---|---|---|
| 回し方 | 手で回す | 電動で回す |
| ボルトが多いとき | だいぶ時間がかかる | すごく早い |
| 道具の数 | レンチだけ | 電動ドライバー+ビット |
よく使う六角のサイズは4mmと5mm

引っ越しの現場で、わたしがよく使うサイズはこんな感じです。
組み立て家具のボルトは4mm・5mm・6mmあたりが定番と言われていて、わたしの現場の感覚とも合っています。ビットを買うなら、4mmと5mmが入っているセットを選べば困りにくいです。
ボルトの太さと六角サイズの関係
六角穴付きボルトは、ボルトの太さ(M5・M6など)によって六角穴のサイズがJIS規格で決まっています。
| ボルトの太さ(呼び径) | 六角穴のサイズ(二面幅) |
|---|---|
| M4 | 3mm |
| M5 | 4mm |
| M6 | 5mm |
| M8 | 6mm |
| M10 | 8mm |
※JIS B 1176(六角穴付きボルト)より。家具には六角穴の形が違うボルトが使われていることもあるので、サイズが合わないときは無理に回さず、1つ上か下のサイズを試してください。
ボールポイントは斜めからでも回せるのがいちばんの良さ
ボールポイントの六角ビットは、先が丸くなっているので、まっすぐではなく斜めに差し込んでも回せます。
ふつうの六角ビット
ボールポイント六角ビット
家具の解体では、「ちょっと狭くてドライバーがまっすぐ入らないな」という所があります。そんな所でも斜めからちょっと入るので、だいぶやりやすくなります。
なめることもあるので注意
使いやすい一方で、なめてしまうときもあります。
工具メーカーのベッセルも、ボールポイント部分は「仮締め・早回し用」で、本締めには向かないと説明しています。強く締めたいときや固いボルトをゆるめるときは、ふつうの六角ビットや六角レンチでまっすぐ回すほうが安心です。
なめにくくするコツは、TD022Dの記事でも紹介した「最初は手回しで回し始める」「ビットをボルトの奥へぐっと押しつけて回す」の2つです。
ボールポイント六角ビットの選び方
ほかのレビューやメーカーの商品情報も確認して、選ぶときに見ておきたい点をまとめました。
| 見るところ | ポイント |
|---|---|
| サイズ | 家具なら4mm・5mmは必須。6mmもあると安心 |
| 傾けられる角度 | 商品によって違う。国内メーカー品だと、ベッセルのボールポイントビットが26°、TRUSCOが最大30°など |
| 長さ | 85mm・100mm・150mmなどがある。長いほど奥まった所に届き、短いほど狭い所で扱いやすい |
| マグネット | あるとボルトがビットにくっつくので、落としにくい |
| 軸の形 | 電動ドライバーやインパクトに付けるなら、1/4インチ(6.35mm)の六角軸 |
| インパクト対応 | ボールポイントビットはインパクト対応と書かれていないものも多い。強く締めるのはふつうのビットで |
首振りホルダーは狭い所の最後の手段
首振りビットホルダーは、先が首を振るように曲がる延長パーツです。狭い所に差し込んで回せるので、ボールポイントでも届かないような所でたまに使います。
ただ、曲げて回すぶん力が逃げてしまうときもあります。それでもダメなときは、ネジザウルスでボルトの頭を挟んで回して外します。
わたしが現場でやっている使い分けを図にすると、こうなります。
ネジザウルスの使い方は、ネジザウルスの使い方を実際の写真で紹介した記事や、ネジザウルスでも外れない場合の対処法で解説しています。
首振りホルダーを選ぶときのポイント
国内の工具メーカーの商品情報を見ると、首振りタイプには次のような違いがあります。
| 見るところ | ポイント |
|---|---|
| 首振りの角度 | たとえばトップ工業のユニバーサルジョイント(EUN-635L)は30°まで首を振れる |
| インパクト対応 | インパクトで使うなら「インパクト対応」と書かれたものが安心 |
| 保証トルク | 強く回しすぎると壊れるので、上限が書かれているものもある(EUN-635Lは47N・m) |
| まっすぐの状態での使いやすさ | 首が動くぶん、まっすぐ回すときに多少ブレることがある |
通販の安い工具でも大丈夫?
わたしが使っているものは、どちらも通販で買った安いものです。1年ほど使っていますが、まだ壊れていません。
ただし、通販の安い工具は商品によって当たり外れがあると思います。買うときは、次の点を確認しておくと安心です。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 軸が1/4インチ(6.35mm)の六角か | 電動ドライバーやインパクトの差し込み口に合うかどうか |
| 4mm・5mmが入っているか | 家具のボルトでよく使うサイズだから |
| インパクトで使う場合は、インパクト対応か | インパクトは打撃が加わるので、弱いビットだと折れたりなめたりしやすい |
| レビューの数と評価 | 同じ商品を使った人の声がわかる |
よくある質問
Q. 六角ビットは何mmから買えばいい?
家具の解体・組み立てなら、まずは4mmと5mmです。わたしの現場でもこの2つを特によく使います。次に6mmがあると安心です。
Q. 電動ドライバーがなくても使える?
ビットは電動ドライバーやインパクトに付けて使うものです。電動ドライバーがない場合は、先がボールポイントになったL字の六角レンチもあります。
Q. ボールポイントでボルトをなめてしまったら?
ボルトの頭が出ていれば、ネジザウルスで挟んで回して外せます。わたしも、ボールポイントや首振りホルダーで回らなかったときはネジザウルスを使います。
この2つをおすすめする人
- ベッドなど、六角ボルトの多い家具をバラしたり組み立てたりする人
- L字の六角レンチで手回ししていて、時間がかかって困っている人
- 電動ドライバー(インパクト)をすでに持っている人
まとめ
電動ドライバー用のボールポイント六角ビットと首振りホルダーは、ベッドなどの解体を早くしてくれる道具です。わたしはL字の六角レンチから変えて、作業がすごく早くなりました。
- よく使うのは4mmと5mm
- ボールポイントは斜めからでも回せる。ただし、なめることもある
- 首振りホルダーは狭い所用。ダメならネジザウルス
通販の安いものでも1年使えているので、まずは手軽に試してみるのもありだと思います。